2ann所有イヤホン評価確認日は各資料に記載 · 構成 2026.10.26

2ann · REFERENCE

ドライバーの種類

ドライバーは電気信号を音に変える部品です。動作原理、製造技術、伝達方式、組み合わせを区別して説明します。種類や数だけで音質の順位は決まりません。

音を生み出す構造を図で理解する

DD
駆動原理

ダイナミック

磁石 → 可動コイル → 接続された振動板 → 空気
磁石 → 可動コイル → 接続された振動板 → 空気
概念図:実製品の断面や寸法比率を示すものではありません。

仕組み

磁界中のボイスコイルに電流が流れると力が発生します。接続された振動板が前後に動き、空気を振動させます。

特徴

1基で広い帯域を担当でき、振動板の面積や振幅を低域設計に活用できます。

確認する点

密閉、通気孔、チューニングで低音は変わります。DDだから低音が強い、高音が弱いとは限りません。

技術資料: Bose · Driver types ↗

BA
駆動原理

バランスド・アーマチュア

固定コイル → アーマチュア → 連結部 → 振動板
固定コイル → アーマチュア → 連結部 → 振動板
概念図:実製品の断面や寸法比率を示すものではありません。

仕組み

固定コイルの信号で磁力が変化し、磁石の間の小さなアーマチュアが動きます。連結部が動きを振動板へ伝えます。

特徴

小型化しやすく、帯域を分担する構成や他方式との組み合わせに向いています。

確認する点

低域・中域・高域用があります。数よりも帯域のつながり、音導管、実際の周波数特性を確認しましょう。

技術資料: Knowles · Balanced armature speakers ↗ · Bose · Driver types ↗

PLANAR
駆動原理

平面磁界型

磁石配列+膜上の導体 → 膜の動き → 空気
磁石配列+膜上の導体 → 膜の動き → 空気
概念図:実製品の断面や寸法比率を示すものではありません。

仕組み

薄い平面振動膜の導体パターンに電流を流し、磁石配列との相互作用で膜を動かします。

特徴

膜の複数の部分に駆動力を分散でき、独立したボイスコイルを取り付けるDDとは構造が異なります。

確認する点

感度や必要出力は機種によります。平面型だから高解像度、あるいは駆動困難とは断定できません。

技術資料: Audeze · Planar magnetic technology ↗

EST / ES
駆動原理

静電型・EST

電極間の電界 → 帯電振動膜 → 空気
電極間の電界 → 帯電振動膜 → 空気
概念図:実製品の断面や寸法比率を示すものではありません。

仕組み

電極間の電気力の変化によって、帯電した薄い振動膜が動きます。磁力で駆動する方式とは異なります。

特徴

IEMのESTは高域補助に使われることがあります。全帯域の静電型には専用駆動装置が必要な設計もあります。

確認する点

EST表記だけで全帯域静電型とは判断できません。担当帯域と駆動条件を確認しましょう。

技術資料: Shure · KSE1500 ↗ · FiiO · FX15 (DD + BA + EST) ↗

PZT
駆動原理

圧電型・ピエゾ

電圧 → 材料の変形 → 板の曲げ → 空気
電圧 → 材料の変形 → 板の曲げ → 空気
概念図:実製品の断面や寸法比率を示すものではありません。

仕組み

電圧で圧電材料がわずかに変形し、その動きで音を出します。図は材料を貼った板が曲がる例です。

特徴

磁石やボイスコイルを使わず薄く設計できます。イヤホンでは高域補助などに使われます。

確認する点

共振、帯域の接続、駆動回路を確認しましょう。セラミックや積層という名称だけでは音質は判断できません。

技術資料: Murata · Piezoelectric principle ↗

MEMS
製造技術

MEMSマイクロスピーカー

電圧 → 微細圧電駆動部 → 微細振動構造 → 空気
電圧 → 微細圧電駆動部 → 微細振動構造 → 空気
概念図:実製品の断面や寸法比率を示すものではありません。

仕組み

半導体の微細加工で作る機械構造を利用します。図は圧電で動くpiezoMEMSの例で、全方式に共通する図ではありません。

特徴

小型で精密な構造を作れます。MEMSは製造技術の分類で、圧電型と重なる場合があります。

確認する点

専用駆動回路、担当帯域、他のドライバーとの組み合わせを確認しましょう。名称だけでは互換性は分かりません。

技術資料: USound · MEMS principle ↗

BC
伝達方式

骨伝導・接触伝達

電気信号 → 機械振動 → 接触部 → 組織への伝達
電気信号 → 機械振動 → 接触部 → 組織への伝達
概念図:実製品の断面や寸法比率を示すものではありません。

仕組み

変換器の機械振動を皮膚・組織・骨などの接触経路へ伝えます。駆動部自体は電磁式や圧電式などです。

特徴

耳を塞がない骨伝導製品と、空気伝達に接触振動を加えるIEMは区別しましょう。

確認する点

接触位置、圧力、装着状態に左右されます。BC付きIEMが開放型とは限りません。

技術資料: Shokz · Bone conduction ↗ · FiR Audio · Hybrid conduction ↗

AMT
駆動原理

AMT

電流+磁界 → ひだの開閉 → 空気移動
電流+磁界 → ひだの開閉 → 空気移動
概念図:実製品の断面や寸法比率を示すものではありません。

仕組み

磁界中の導体を持つ折りたたまれた膜が開閉し、ひだの間の空気を押し出したり引き込んだりします。

特徴

折り目で振動面積を確保する構造で、平らな平面磁界型の動きとは異なります。

確認する点

イヤホンでは比較的珍しい構成です。小型化、帯域、感度は実装次第で、名称が特定の音色を保証するわけではありません。

技術資料: HEDD · AMT ↗

HYBRID
構成

ハイブリッド・トライブリッド

入力 → 帯域分配 → 異なるドライバー → 音の合成
入力 → 帯域分配 → 異なるドライバー → 音の合成
概念図:実製品の断面や寸法比率を示すものではありません。

仕組み

異なる方式のドライバーを組み合わせます。DD・BA・ESTなどで帯域を分担し、電気・音響フィルターで出力をまとめます。

特徴

トライブリッドは通常3方式の組み合わせで、ドライバーが3基という意味ではありません。

確認する点

基数とクロスオーバーのウェイ数は別です。帯域間の音量、位相、時間、装着を含め製品全体で比較しましょう。

技術資料: FiiO · FX15 (DD + BA + EST) ↗